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あなたの整備工場に合わせた”生き残り戦略を見つけませんか?

コラムテーマ:業績アップ

平素よりお世話になっております。
株式会社船井総合研究所 モビリティ支援部 整備工場経営研究会 統括の浜中でございます。

今回は、先週閉幕した第38回オートサービスショーに参加して感じたことやトレンドをお伝えしたいと思います。
また、そこから整備工場が何に取り組むべきかについてお話させていただきたいと思います。

 

■夏の暑さ対策への投資は必須

私は今回、20日(金)にオートサービスショーへ参加してまいりました。
10時30分ごろに到着すると既に会場は多くの人であふれており、参加する皆様の熱気をすぐに感じました。

しかも当日の東京は30度を真夏日で、会場内の実際の気温も上がっておりスーツで参加した私は汗が止まらずの状況です。

そのような中で、会場内では各所で涼しい風を感じるブースがいくつもありました。スポットクーラーや空調設備、空調をよく聞くようにするための自動開閉式のシャッターなど、空調に関する商材が非常に多かったのが印象に残っています。

2025年6月より、熱中症対策が義務化されたのは御存じかと思いますが、そのような理由もあり空調設備を取り扱うブースは常に人が多かった印象です。

出展している製品や提供しているソリューションは、排熱を工場の外に出すようにすることが一つのトレンドです。
これまで整備工場で良く導入されていたスポットクーラーは、風が当たっている時だけ涼しく、それ以外の場所では排熱が工場内に籠ることが課題でした。

話を聞く限り、少なくとも設備・工事などで安くとも500万円~というのが相場観でしょうか。
決して安くない商材ですが、整備工場にとって必要な人材定着、そして何より求職者が企業を決める一つの動機にはなるのではないでしょうか?

 

■生産性向上も大きなトレンド

弊社のコラムにおいては”生産性”という言葉を何度も使用していますが、本展示会でも同様に生産性向上を謳った商材が多かったのも印象的です。

生産性を向上させる設備・工具のトレンドは2点

一つ目はデジタル活用、二つ目は作業スピードの改善です。

デジタル活用については、過去からありますが検査ラインがシステムとつながっており、計測した光量や光軸、サイドスリップなどが自動的に記録されるもの、また締めたトルクが記録として残るもの、その他門型のトンネルを通り抜けると自動的に車両のキズやへこみなどを記録する物など、デジタル技術を活用して作業を効率化すること、また一部の業務を不要にするものが多く出品されていました。

作業スピードの改善については、過去から行われていると思いますが、工具の締めやすさやタイヤの外しやすさなど整備作業自体を楽に簡単にするもの。

やはり、今後検討が必要なのはデジタル活用を通した生産性の改善でしょう。そもそも人がやらなくてもよい業務を増やす事は結果として整備士一人当たりの稼ぎを増やす事に直結します。

 

■整備工場は設備産業である

ここまでの話をもとに、整備工場が考えるべきことについて解説して本コラムを終わりたいと思います。

-1 設備・工具のリニューアルや導入は人事戦略に大きな影響を及ぼす
これは過去から言っていますが、整備工場が今すぐにでも対策すべき点です。
そのために、最新の設備・工具の導入にして業務を効率化、残業削減や稼ぎのアップにつなげていくことが重要な視点です。
設備・工具は古くなったから変えるのではなく、採用・定着活動の一つと位置付けるべきだということをお伝えいたします。
そう考えると、導入すべき設備・工具の見え方も変わるのではないでしょうか??

-2 デジタル活用を通して整備士がやらないことを増やす
デジタルツールは積極的に取り入れ、生産性の向上を目指しましょう。
整備工場におけるデジタルツールの活用の最大のメリットは、人がやらないことを増やす事にあると考えています。

ただただ便利になる、効率化が図れるという事ではありません。
“人がやらないこと”に意味があります。
その分を、コアな業務に時間を割くことができ、それによってお客様の満足度が向上する、継続して来店するお客様が増え収益性の改善、新たな投資で生産性を上げる・・

このような、”正のサイクル”を回すために設備機器の導入が必要なのです。
私は今の整備士はやることが多すぎて忙しすぎることが一つの課題であると考えます。それらの業務をいくつ減らせるか、デジタルで代替できるかこれが、生産性を向上させる重要なポイントです。

 

■あなたの整備工場の業務をどれだけ減らせるか、一緒に考えませんか?

本コラムをお読みいただきありがとうございました。
オートサービスショーに参加した感想・トレンドから、整備工場今後取るべき戦略・考え方までお伝えさせていただきました。

ここまでの話をもとに皆様の工場でも実際に取り組んでみませんか?
どんな工場でも生産性向上は必ず実現できると考えています。
本気で生産性向上を考える整備工場経営者の皆様に、是非参加していただきたいセミナーがあります。

デジタル活用に力を入れ整備士一人当たりの粗利高が160万円を超える企業様の話を聞き、皆様の整備工場運営に活かす具体的な示唆を得てもらえるのではないかと思います。

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このコラムを書いたコンサルタント

浜中 健太郎 (はまなか けんたろう)

船井総研に入社後、建設業・管工業・設備工事業向けのコンサルティングに従事。 その後モビリティ支援部にて整備部門向けの業積アップコンサルティングを行っている。 また弊社で開催している車検アカデミーでは講師・ファシリテーターを務めている。

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