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DX・集客・CS向上を徹底解説!レンタカー事業者が押さえるべき「最新トレンドと成功の法則」

コラムテーマ:業績アップ

いつもお世話になっております。
株式会社 船井総合研究所の下村です。
レンタカー事業を経営されている皆様は競争激化や顧客ニーズの多様化、さらには人手不足など、多くの課題に直面されているのではないでしょうか。「売上をさらに伸ばしたいが、何から手をつければ良いか分からない」「業務効率を上げて、利益体質を強化したい」といったお悩みは、多くの経営者様から寄せられる共通の声です。
本コラムでは、このような課題をお持ちのレンタカー事業経営者の皆様に向けて、最新の成功事例を交えながら、業績アップと持続的成長を実現するための具体的なヒントをお伝えします。厳しい市場環境の中でも成果を上げている企業の取り組みから、貴社の事業成長のヒントを見つけていただければ幸いです。

 

1. レンタカー業界の最新動向と経営者が押さえるべき視点

まず、レンタカー業界の現状についてお伝えいたします。J.D.パワーの調査によれば、2025年のレンタカーサービス顧客満足度調査では、大手レンタカー部門で前年比-9ポイントと満足度が低下している傾向が見られます 。特に「出発/返却時の対応」や「車両」の清潔さなどが評価を下げている要因として挙げられています 。顧客の期待値が高まる中、これらの基本的なサービスの質を維持・向上させることが、競争優位性を築く上で不可欠と言えます。

 

2. 【成功事例に学ぶ】売上拡大を実現する集客戦略の多角化

レンタカー事業の成長には、効果的な集客戦略が重要です。船井総合研究所が運営するレンタカー研究会の会員企業では、2025年2月の売上合計が前年比162%と大幅な成長を遂げています 。この成長を支えている要因の一つが、広告媒体の多角化です。

事例:ターゲットに合わせたWEB広告戦略で新規顧客を獲得!
Google検索広告だけに頼らず、ファインド広告やMeta広告(Facebook、Instagramなど)といった新たな広告媒体へ展開することで、より広範囲な潜在顧客へのアプローチが可能になります。
ファインド広告の活用事例:ある企業では、「経費削減」を訴求するバナーを用いたファインド広告を展開し、約1ヶ月で5件の問い合わせを獲得、問い合わせ単価も約6,500円と良好な結果を得ています 。ファインド広告は、Google検索のトップページやYouTube、Gmailといったユーザーの目に触れやすい場所に画像や動画で訴求できるため、潜在顧客の認知度向上や興味喚起に有効です 。
Meta広告の活用事例:別の企業では、法人をターゲットとしたMeta広告を配信し、5日間で2件の予約を獲得、問い合わせ単価は約2,400円という高い費用対効果を上げています 。Meta広告は、エリア、業種、年齢などで細かくターゲティングできるため、特定の顧客層へ効率的にアプローチできます 。
リスティング広告の全国配信:出張者や観光客は出発前にレンタカーを予約する傾向があるため、広告予算の一部を活用して「地域名+長期レンタカー」といったキーワードで全国にリスティング広告を配信し、2件の問い合わせを獲得した事例もあります 。
ターゲット顧客や目的に合わせて複数の広告媒体を組み合わせ、それぞれの特性を活かした情報発信を行うことが、集客効果を最大化する鍵となります。

 

3. DX推進による業務効率化と収益性改善

売上拡大と同時に取り組むべきなのが、業務効率化による収益性の改善です。ここでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用が大きな力となります。

課題:データの「見える化」と活用不足
多くのレンタカー事業者が抱える課題として、データの「見える化」が不十分である点が挙げられます。自社の「売上高」だけでなく、「1台あたりの月間売上高(車両効率性)」といった指標を把握し、向上させていくことが重要です 。
また、どのような客層からの受注が多いのか(個人か法人か、業種、利用目的など)、逆にどのような理由で失注しているのかを明確に把握しマーケティング施策の精度を高める必要があります 。

解決策:kintoneなどを活用したデータの一元管理と分析
あるモデル企業では、kintoneのような業務改善プラットフォームを活用し、反響のあった車種、失注理由、媒体別の実績といったデータを一元的に収集・分析する仕組みを構築しています 。これにより、どの車種の仕入れを強化すべきか、どのような問い合わせ対応に改善の余地があるのかといった具体的な課題が明確になり、データに基づいた的確なアクションを取ることが可能になっています 。

車両不足への対応もデータに基づいて
問い合わせが増えても、車両不足で失注しては機会損失です 。特に、「1日あたりの売上高 × 利用日数」が大きい「売れ筋」の車両が不足しているケースが多く見られます 。実績データを「見える化」し、本当に需要のある車種を的確に把握することで、仕入れの精度を高めることができます 。資金繰りの観点で車両購入が難しい場合は、リース仕入れを活用することも有効な手段です 。

 

まとめ

本コラムでは、レンタカー事業の経営者の皆様に向けて、最新の業界動向を踏まえつつ、売上拡大と業務効率化を実現するための具体的な成功事例とノウハウをご紹介しました。

顧客満足度の維持・向上:出発・返却時の対応や車両の清潔さといった基本品質の徹底が求められています。

集客戦略の多角化:損保会社との連携強化 や、ファインド広告 、Meta広告 といったWEB広告の積極的な活用が成果に繋がっています。

DXの推進によるデータの「見える化」と活用:kintoneなどのツールを活用し、反響データや失注理由を分析することで、より的確な経営判断が可能になります 。

これらの事例を参考に、ぜひ自社の強みを活かしつつ、取り組むべき課題を見つけ、具体的なアクションプランに落とし込んでみてください。

「レンタカー研究会」は、レンタカー事業に携わる皆様の業績アップを目指す会員制の研究会です。
本研究会では、モビリティ業界の最新時流や「プレイヤー動向」を詳細に把握し、収益を高めるための「レンタカー事業の戦略」や「成功事例」について深く掘り下げて学びます。
具体的には、以下のようなテーマを取り扱います。
■収益性向上のための「価格戦略」:適正な「値付け」や付加価値の向上策を検討します。
■需要に合わせた「車種選定(MD戦略)」:稼働実績の分析に基づき、収益性の高い車種の在庫保有などを検討します。
■「既存事業との相乗効果」の最大化:中古車販売、整備、板金塗装、買取事業など、他事業との連携による仕入れコスト軽減や集客力アップの事例を学びます。特にレンタアップ車両の活用や、下取り・買取経由での仕入れ、代車の有料化などが取り上げられます。
■「DX・デジタル活用」による生産性向上:システム導入による車両・予約・売上管理の効率化、生成AIの活用例、オンライン予約システムの刷新などが紹介されます。
■「WEB集客」戦略:自社HPやリスティング広告、ファインド広告、MEO対策、SNS活用など、多様なチャネルを活用した集客方法や成功事例を学びます。

研究会では、船井総合研究所のコンサルタントによる最新情報や分析に基づいた講座に加え、業界内外の成功企業の経営者を「特別ゲスト」としてお招きし、具体的な取り組みやノウハウを共有いただきます。また、「情報交換会」を通じて、参加者同士の活発な意見交換や交流を深めることができます。
最新の市場動向や他社の成功事例を学ぶことで、自社の強みや課題を明確にし、変化の速い時流に適応しながら「持続的成長」を目指すための具体的なヒントや戦略を立てることに繋がります。
ぜひこの機会に「レンタカー研究会」をお試し参加ください。

 

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このコラムを書いたコンサルタント

下村 魁人 (しもむら かいと)

東京工業大学卒業後、船井総合研究所へ入社。整備工場向けの支援を行い、中でも単価アップに特化した業績アップのサポートを行っている。 弊社で主催している整備工場経営研究会にてファシリテーターを務めている

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