最近、自動車販売店の皆様から「レンタカー事業をさらに拡大したい」というご相談を多くいただくようになりました。車販事業の収益性が不安定な中で、次の事業拡大の一手として、レンタカーの強化を考える経営者が増えている印象です。
そこで今回は、自動車販売店ならではの強みを活かし、効果的にレンタカー事業を拡大するためのステップをまとめました。皆様の事業運営の一助となれば幸いです。
自動車販売店のレンタカー事業の強み
自動車販売店がレンタカー事業を展開する最大の強みは、既存の顧客基盤、車両の仕入れノウハウ、整備工場といったリソースを有効活用できる点です。
具体的には、下取り車両をレンタカーとして活用したり、納車待ちのお客様にレンタカーを提供したり、整備・鈑金時の代車としてレンタカーを提供することで、既存事業の収益向上に貢献します。
これらのリソースを有効活用することで、レンタカー事業をスムーズに立ち上げ、効率的に運営することが可能になります。
自動車販売店のレンタカー事業拡大のための戦略ロードマップ
ここからは、自動車販売店がレンタカー事業を効率よく拡大していくためのステップをご紹介します。
ステップ1:既存顧客への貸出強化
レンタカー事業の初期段階として最も重要なのは、既存顧客への貸し出しを強化することです。
・整備・鈑金時の代車としての活用
無償の代車提供をやめ、レンタカーを推奨することで新たな収益を生み出します。保険の代車特約の利用を積極的に提案することも重要です。顧客へのメリット(装備の充実、車種の選択肢、保険等級への影響がないなど)を明確に伝えることがポイントです。
・車販時の代車としての活用
車販時の代車としての活用: 新車・中古車の納車待ち期間に、特別料金を設定したレンタカーを提供します. 長期間の貸し出しになるほどお得なパック料金を設定することも有効です。社内レンタカー需要の掘り起こし: 従業員や関係会社へのレンタカー利用を促進します。
・関係会社のレンタカー需要の掘り起こし
仕入れ先の自動車ディーラーや保険会社など、既存事業で取引のある企業が、代車などのためにレンタカーを利用するケースもあります。関係会社のなるべく上位役職者にアポイントを取って、自社のレンタカーサービスを説明する機会を設けてもらい、貸出しを促進していきましょう。
ステップ2:長期レンタカーでの新規集客
既存顧客への貸し出しが安定してきたら、長期レンタカー(マンスリー、ウィークリーなど)に注力し、新規顧客の開拓を進めます。
・法人顧客の開拓
法人をターゲットとした長期レンタカーは、安定した収益が見込めます。
商用車やバンクラスのニーズが高い傾向にあります。
法人向けの専用プランやサービスを開発し、積極的に営業活動を展開します。
・個人顧客の開拓
中古車を活用することで、格安な長期レンタカーを提供し、価格重視の顧客層にアプローチします。
地域住民や一時的な利用ニーズ(転勤、長期出張など)を持つ個人顧客をターゲットとします。
ステップ3:レンタアップ車両の販売による収益強化
一定期間レンタカーとして使用した車両(レンタアップ車両)を中古車として販売することで、レンタカー事業全体の収益性を高めます。
・レンタカーとしての稼働期間と販売価格の設定
レンタカーとしての利用期間や走行距離などを考慮し、最適な販売価格を設定します。
既存事業である自動車販売チャネルを活用し、効率的にレンタアップ車両を販売します。
レンタアップ車両はレンタカー期間中に車両費の償却が進んでいるため原価が落ちており、一般的な中古車相場に比べて安い価格を付けられるケースも多くあります。このような背景でレンタアップ車両は既存事業の自動車販売業に価格競争力をもたらすことも可能です。
まとめ
自動車販売店のレンタカー事業への参入・拡大は、経営環境の変化に対応し、新たな成長の機会を掴むための有効な戦略です。
今回ご紹介した戦略ロードマップを参考に、まずは既存顧客への貸し出し強化から着手し、段階的に長期レンタカーでの新規集客、そしてレンタアップ車両の販売による収益強化へと進めていただくことをお勧めします。
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