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2025年に生産性を向上させ、整備士の給与を上げ、生き残る整備工場を目指す経営者の方へ

コラムテーマ:業績アップ

平素より大変お世話になっております。
株式会社船井総合研究所の浜中でございます。
本日は、整備工場各社が抱える課題を解決するたった1つの方法である、生産性向上について解説させていただきます。
本コラムでは、生産性=粗利(売上総利益)÷人員数(整備士、フロントなど)で、一人当たりの稼ぎ高を表す言葉として使用します。

 

整備工場を経営する皆様が感じている課題

本コラムをご覧いただいている整備工場経営者の方々にとって、以下に記載する内容を課題を感じていない経営者の方はいないのではないでしょうか?

今更ですが、一度目を通してみてください。

①整備士の採用
採用難は自動車整備工場のみならず、人口が減少している日本ではどの業種でも共通の課題です。整備士数は年々少しずつ減っていますが、整備工場数は減っていません。ですので数の変わらない整備工場が、年々減っていく整備士を取り合う形が現状です。

②後継者不足・事業承継
我々も様々な形で整備工場経営者の方々とお話をさせて頂きますが、次世代経営者に関わる話は良くお伺いします。
既に自分の代で工場を閉めることを考えている方も多くいらっしゃるように感じています。

③従業員の待遇
従業員の給与を上げたい、最新の設備機器の導入を進めたい、最近では空調設備の導入を考えたいという話もよく伺います。
しかしながら、これらの投資をするに足る、未来の業績向上計画が立たず足踏みしていることも同時に起きているように感じます。

④新技術や制度への対応
OSSや、エーミング、OBD車検など、ここ数年でデジタルを活用する制度や仕組みが増加しました。これらについていくことが難しいと感じる整備工場も多いように感じます。

いかがでしたでしょうか?
本コラムでは、これらの課題は”生産性向上を考えると全て上手くいく”というスタンスで話を進めていきます。

 

なぜ、生産性向上が整備工場の課題を解決できるのか

ここからは、なぜ先ほど挙げた課題を生産性の向上が解決できるのか解説していきたいと思います。

①整備士の採用は”給与への投資”で解決することができます。
中途採用においては特に、給与・休日といった待遇が重視される傾向にあります。
②後継者不足・事業承継については、生産性を上げることで利益率が改善し企業価値が向上させることで解決します。事業を継続するにしても、売却するにしても、今後の運営に悩んでいる経営者の方は企業価値を意識する必要があります。
③従業員の待遇は、生産性を向上させ投資余力を作ることで実現できます。先述の採用とも通ずることもありますが、給与の他に設備や職場環境への投資を行いやすくなります。

④新技術や制度への対応も生産性向上による、余力を作ることで詳しい人材の採用や、研修への参加などにより解決できます。

ここで、理解していただきたいことは、
ーーーーーーーーーー
目的:課題の解決
手段:生産性の改善
ーーーーーーーーーー
であり、生産性を上げることが目的ではないということです。
稀に、生産性を上げたいというご相談をいただきますが、
特に目的がないことが散見されます。
整備工場の生産性向上は、現場の従業員の方の積極的な参加無くして実現しません。特に整備工場は変化を嫌う傾向にあるように感じます。目的なく、生産性向上を続けていくと結果的に現場は疲弊し、離職するという事態も想定されます。

生産性向上を志す経営者の方は、まずは何を解決するために生産性を上げるのかを明確にし、現場の従業員と共有することを忘れないようにしましょう。

 

整備工場の生産性を向上させる”3つ”の要素

では、高い生産性を叩き出す企業は何をして、生産性を上げているのでしょうか?
それは、3つのポイントがあると考えています。

■ポイント1. ビジネスモデルの再構築
整備工場のビジネスモデルを変えることで、生産性を大きく改善している企業が多くいらっしゃいます。
分かりやすいのは、車検FCなどが展開する車検専門店でしょう。
車検専門店の生産性は非常に高く、一般的な整備工場の2倍近い数字を出す企業も出てきています。他にもリース受託専門工場や、大型貨物専門など、高い生産性を出している事業者は多くいます。その特徴は、何か一つに特化しているという事。
特化するポイントは以下のように分類できます。
・車両特化(BtoC):輸入車専門
・車両特化(BtoB):貨物車(大型車)専門
・作業ドメイン特化:車検専門店・メンテナンスリース専門

■ポイント2. 整備工場の組織化
生産性の高い工場において、実はこの要素は非常に重要と考えています。自分が担当している作業は自分で管理し、担当者以外は進捗が分からない、だからこそ進捗が遅れていても手の空いている従業員がフォローに入れない、助けを求めることもしないなど、職人肌の一匹狼の集まりのような工場も多いのではないでしょうか。
これらを解決するために、整備工場におけるルール作り・仕組みづくりが非常に重要です。一般的な工場はこれをするだけで作業効率が大幅に改善、驚くほど生産性が向上します。

■ポイント3. デジタルツールの導入
デジタルツールを積極的に導入し、それらに合わせて自分たちの業務を変化させることのできる工場は高い生産性を生み出していると感じます。良くある間違いとしては、デジタルツールを自分たちのやり方に合わせるようにすることで、開発が必要になったり、導入したがバグが発生したり、理解が深い人材が辞めることで誰も上手く使いこないなど、あるあるではないでしょうか?

 

生産性を向上させるための具体的な事例を解説いただきます

ここまで、生産性向上が整備工場の課題を解決する1つの方法としてご紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?
これらを見て、少しでも興味を持ちより良い整備工場を生み出そうと思う経営者の方が増えて頂ければ幸いでございます。

より具体的な方法が知りたい方は、以下のセミナーもご活用ください。
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ご興味のある方は是非、ご参加ください。
今後、整備工場、ひいては整備業界をより良くしたいと考える方の御参加をお待ちしております。

 

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このコラムを書いたコンサルタント

浜中 健太郎 (はまなか けんたろう)

船井総研に入社後、建設業・管工業・設備工事業向けのコンサルティングに従事。 その後モビリティ支援部にて整備部門向けの業積アップコンサルティングを行っている。 また弊社で開催している車検アカデミーでは講師・ファシリテーターを務めている。

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