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レンタカー事業参入で成功するためのヒント:成功事例4選

コラムテーマ:業績アップ

いつもお世話になっております。
株式会社 船井総合研究所の宮原です。
今回は成長市場として注目を集めるレンタカーに関するコラムです。
レンタカーと一口に言っても、利用客には法人・個人、短期利用・長期利用など、様々なニーズがあります。
今回はレンタカー事業の中でもターゲット別のビジネスモデルと成功事例をご紹介させていただきます。
市場動向や各業態の具体的な成功事例を知ることで、ぜひ皆様の事業拡大の参考にしていただければ幸いです。
是非最後までご覧ください!

 

レンタカーの市場動向

レンタカーの市場規模は長期的に成長を続けています。
経済産業省が発表している「特定サービス産業動態統計調査」によると2023年の自動車賃貸業売上高は3,745億円で、前年比121%の成長率を記録しました。
コロナの影響で2020年〜2022年の3年間は市場規模が衰退したものの、2023年には再び成長軌道に乗りました。
2023年と10年前の2013年を比較すると149%の成長を遂げており、レンタカーは長期的に成長している市場だと言えます。
売上高の成長と並行して、レンタカーの車両数も増加しています。
一般社団法人全国レンタカー協会によると、レンタカーの車両数は2023年で101.4万台であり、2022年対比で110%、10年前の2013年対比で174%成長を遂げています。

 

レンタカー事業の種類と成功事例

レンタカー事業にはさまざまなビジネスモデルがありますが、ターゲットとするエリア特性や客層、自社の事業展開に応じた適切なモデルを選ぶことが成功の鍵です。
以下に、法人向けレンタカー、個人向けレンタカー(長期)、個人向けレンタカー(短期)、非日常レンタカーの4つのタイプについて、それぞれの概要と成功事例を詳しくご紹介します。

 

■法人向けレンタカー
・概要
法人向けレンタカーは、企業が社用車として利用するためのサービスです。
長期レンタルが一般的で、企業はコスト削減や資産管理の視点からレンタカーを導入することが増えています。
法人のお客様は、定期的な利用が期待できるため、安定した収益が見込めます。

・成功事例
法人向けの長期レンタカー専門店を展開している企業では、1店舗で年間2億7000万円の売上を達成しました。
集客活動はほぼ全てWEBサイトを通じて行っており、SEO対策やオンライン広告を駆使して新規顧客を安定的に集めています。
レンタカーフランチャイズには加盟せずに自社ブランドで運営しています。明確に「法人」と「長期貸出しニーズ」をターゲットにした専門店ブランディングと大手レンタカーの半額程度で借りられる低価格戦略が成功のポイントです。

 

■個人向けレンタカー(長期)
・概要
個人向けの長期レンタルは、個人のお客様が一定の期間にわたってレンタカーを利用するものです。
このモデルでは、自動車販売店や整備工場が下取りの中古車を活用してレンタカーを展開するケースが多く、車両仕入れの原価を抑えられる分、低コストでの運営が可能です。

・成功事例
中古車販売店と整備工場を運営するある企業では、新規事業として下取り車を使った格安レンタカー事業を展開しました。
このモデルでは、初年度から月間売上150万円を達成し、全体的な利益増に貢献しています。
ポイントは、下取り車を活用したことで原価を抑え、既存事業と兼務の人員で運営を行っているため、高い利益率を維持している点です。

 

■個人向けレンタカー(短期)
・概要
都市部や観光地を中心に、個人の短期利用をターゲットにしたレンタカーモデルです。急な出張や観光、特別なイベントのために短期間での利用が主な利用用途です。

・成功事例
観光都市の空港近くにレンタカー専門店を出店した企業では、オープンから半年で月間売上1000万円を達成しました。外部の旅行系ポータルサイトへの掲載を行い、集客が好調に推移しています。
ただし、アクセス数の多い大手ポータルサイトは新規掲載をストップしている場合が多いため、ポータルサイトが強い観光客集客において、集客導線を確保する工夫が求められます。

 

■非日常レンタカー
・概要
都市部や観光地において、輸入車や高級車、キャンピングカーなどニッチな車種を取り揃えて行うレンタカー事業です。

・成功事例
輸入車キャンピングカー専門のレンタカーを2店舗で運営する企業では、年間売上4000万円を達成しました。
YouTuberやインフルエンサーとのコラボを積極的に進め、SNSやブログでの発信を盛んに行っています。このモデルではWEB媒体を活用して利用シーンの提案やブランディングをうまく行っていけるかが成功のポイントとなります。

 

新規事業としてのレンタカーの魅力

レンタカー事業を新規に立ち上げることには多くの魅力がありますが、特に以下の点が挙げられます。

・市場成長性が高い
レンタカー市場は持続的な需要が見込まれており、今後も成長が期待されています。
観光需要の成長や、都市部の人口増加に伴い、さまざまなニーズに応える機会が増えています。

・初期投資が安い
レンタカー事業は、他の業態に比べて初期投資が少なくても始められるため、新規事業として魅力的です。
特に既に自動車関連の事業を営む企業は下取り車や長期在庫を活用することで、車両調達のコストを抑えながら事業を運営することが可能です。

・利益率が高い
営業利益率30%を超える企業も存在する利益率の高いビジネスです。ビジネスモデルによっては専門店がいらない場合もあり、既存事業のリソースをうまく活用すればより利益率を高めていくことも可能です。

・既存のリソース(スタッフや建物)を利用可能
すでに持っているリソースを有効活用し、コストを抑えながら新たに事業展開が可能です。
これにより、リスクを軽減しつつ、スピーディな実行が期待できます。

以上、レンタカー事業におけるビジネスモデルのご紹介と成功事例をお伝えいたしました。皆様のビジネスエリアや事業展開に適したモデルを見出して、事業拡大につなげていただけますと幸いです。

 

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このコラムを書いたコンサルタント

宮原 拓司 (みやはら たくじ)

整備部門向けのマーケティング支援を行い、特に現場に密着した収益性アップ支援には定評がある。弊社で開催している車検アカデミーで講師・ファシリテーターを務めている。

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