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【経営戦略】中小企業の大手とのこれからの戦い方

コラムテーマ:業績アップ

モビリティビジネスニュースをご覧いただいている皆様、いつもありがとうございます。
船井総合研究所 モビリティ支援部マネージングディレクターの服部憲です。

皆さまがご存じの、昨年問題があった中古車販売会社も大手商社による新会社設立で再スタートしました。
かたや自動車メーカーは軒並み過去最高益の更新が増えており、海外における事業の好調さが際立っている状況になっております。
大幅な賃上げと高収益化・増収増益とメーカーと中小企業のギャップは広がっています。

また、中古車大手も出店等を続けることでなんとか増収を続けておりますが、国内における事業拡大の難易度が高まっているのが実態かと思います。

さらに、2024年以降の新卒社員の採用は苦戦企業が急増しておりますし、離職率も増加傾向となっている企業も増えているため、人材確保・定着は重要課題に感じる経営者の方も多いのではないでしょうか。

そんな中で中小企業がどうやって成長しながら、人材確保していくのかについてお伝えしたいと思います。
DXと人材採用の2つの観点でお伝えします。

 

戦略①:中小企業が行うべきDX化・デジタル化

現在、多くの企業で基幹システムだけでなく、様々なツール・システムを活用していることが多いと思います。

会計に強いシステム、教育に強いシステム、整備入庫管理に強いシステム、顧客とのコミュニケーションに強いシステムなどがあるかと思います。近年はスマホアプリの構築に強い企業も増えてきています。

船井総研は、Zoho・グロースクラウドというシステム・ツールを活用して、車両販売やマーケティングをサポートしています。

様々なシステム、ツールの企業が乱立する中で、中小企業は社内にシステム管理の人員が不在のケースが多く、何を選択してどうやって管理するのかが分からない為、結果として目先に実績が上がる分かりやすいツールを依頼することが増えてしまいます。
結果が出ることは良いことですが、総合的な管理体制がないことで最終的に連携が出来ていないことがかなり多くなります。

そういった部分も社内人材次第で優劣が出てしまうのが実態です。

船井総研では、Zohoの開発・提案だけでなく自働車販売店のDX化・システム活用についてもサポートしています。
業種に特化して様々な企業のオペレーションを熟知しているからこそ、お手伝いできることがあるかと思います。

また、DXのトレンドについても下記にて定期的に時流を発信させて頂いておりますので未読の方はぜひダウンロードしてみてください。
https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/jy-car-dx_S041

 

戦略②:中小企業が直面する人材採用・定着化

続いて、人材戦略についてですが、殆どの自動車販売店・整備工場が採用難に陥っているかと思います。

特に昨年の業界全体の不正により、一層採用が厳しくなっている印象です。
新卒採用も2024年卒は辞退者も多く、2025年卒は応募が少ないという実態です。

そんな中で、人材確保・活用の方法を含めて戦略を考え直さなければなりません。

人材戦略①:待遇面の改善

まず、整備士に代表されるように待遇面の改善は必須です。
労働時間、休日はもちろんのこと、報酬・給与も相場が高まっているためディーラーと整備専業店の格差は大きくなっていっています。
ディーラーでは日曜日に定休日を設ける企業や、シフト制ではなく週2定休日設定の企業も出てきているため、労働環境面の整理も進んでいます。元々強みであるハード面(工場設備、事務所、休憩スペース等)も相まって整備士採用はディーラーに集中路線が強くなっています。

ハードでは戦えないものの、待遇面はできることもあるため戦略的に進めていく必要があります。
ですがおおもとの生産性(1人当たり粗利/1時間当たり粗利)を向上させる必要があるため、レバレートの改善・品目別金額の見直しなども同時に検討して頂くことをオススメいたします。

人材戦略②:外国人実習生&パートスタッフの活用

近年増えている外国人実習生ですが、様々な規定の改定があったことで人材の流動性が高まっています。
実習生への報酬も増加傾向になっていますし、環境の確保も重要な戦略となっています。
またパート人材・シニア人材の活用・登用も行っていくことで、仕事の補助スタッフを確保することも選択肢として持つ必要があります。

人材戦略③:育成環境の充実化

人材育成においても、経験者採用市場の給与相場が高まっていることで、未経験者・経験値の浅い社員をどうやって一人前に出来るかどうかが重要です。
新卒整備士がいる整備工場においては、育成マニュアルやツールの自社内作成をして頂く必要がありますし、通常業務と別に研修やロープレなどを実施して頂くことをオススメしています。
ですが、ベテラン社員が多くいる中小整備工場において育成環境を用意するのは難しい部分もあるかもしれませんので、整備士育成の外注環境もご準備された方が良いと思います。

人材戦略④:外注環境の充実化

整備の集客や仕事は多く用意できるけど、人材が足りなくて仕事が回らないという企業においては、集客を止める・仕事を断るということも考えられますが、外注先を模索して頂く方が良策です。
上記の場合、車を移動する外注よりも、人材を提供してくれる外注先企業の方が企業の安心・安全・品質担保においても良いので、そういった外注先を検討して頂く方が良いと思います。

 

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Seibii様は出張整備のオンデマンドECサービスを提供する企業様です。
https://seibii.co.jp

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このコラムを書いたコンサルタント

服部 憲 (はっとり けん)

船井総合研究所入社後、モビリティ支援部において、自動車メーカー・自動車正規ディーラーをはじめ、 中古車販売業、自動車整備業の業績アップのお手伝いをしている。既存事業の業績向上を始め、事業戦略・新規ビジネスの支援、評価制度・組織活性化の支援まで実施している。衰退業界において「即時業績アップ」を信条に、販売・整備・鈑金・組織活性化・財務・M&A等幅広い分野での具体的な提案に各経営者から好評を得ている。

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