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今から始める!整備工場のデジタル化!

コラムテーマ:経営

 

整備工場のデジタル化とは?

今回は『整備工場のデジタル化』というテーマでお話したいと思います。
整備工場は、まだまだアナログの取り組みやオペレーションが多い業界です。
弊社の会員企業様では様々なデジタルツールを活用して、成果を上げている企業様がいらっしゃいますので、事例も含めてご紹介いたします。
現在、整備工場で活用できるデジタルツールが多数出てきていますが、デジタル化が浸透しているようには感じません。その要因として経営者の方や従業員の方がデジタルに強くなく、社内にデジタルに詳しい人材がいないことが大きく影響していると感じます。
整備工場で行うことのできるデジタル化について今回はなるべく簡単にできるということに主眼を置きながらお伝えしたいと思います。

 

デジタル化の目的とは

デジタル化を行う目的は、売上・粗利の向上に置くことが重要です。現状の売上や粗利が上がる見込みがない中で業務の効率化のためにデジタル化を図るのは、コストの増大につながるだけです。仕事が断らなければならないほどある整備工場は、生産効率を上げることを目的に、デジタル化を行うこともあるかもしれません。
しかしながら、全国を見渡してもそのような状況の整備工場は多く無いと感じます。
では、整備工場がデジタル化に本格的に取り組もうと思った場合、何から実施すべきでしょうか? 私はまず”集客のデジタル化”から取り組むべきだと考えています。
集客は、大きく分けて新規集客とリピーターづくりの2パターンがあります。
まずは、リピーターづくりのデジタル化から行うことがオススメです。
リピーターづくりのためのデジタル化によって、顧客の離反を減少させる仕組みを創ることで、売上・粗利の向上につながります。またその後に取り組むべき新規集客によってつながったお客様とも長くお付き合いをしていただくことが出来るようになります。

 

自社の顧客向けのデジタル化って何をするの?

具体的に既存顧客向けのデジタル化についてお話していきます。
私がオススメする既存顧客向けのデジタル化は以下の2点になります。
① WEB予約システムの導入
② 自社アプリ、LINEなどコミュニケーションツールを活用した顧客接点づくり
まずは① WEB予約システムの導入についてお伝えします。
整備工場で予約のやり取りのほとんどは、未だに電話であることが多いと思います。
既存お客様の中には慣れているからこそ電話でなくいつでも24時間受付のできるWEB予約を望むお客様も多いのではないでしょうか?
電話がつながらず、『今回はぎりぎりになってしまったので家の近くの整備工場で車検を受けてしまった』という話は整備工場でよくある話ではないかと思います。
実際にWEB予約の仕組みを導入し30%以上の方がWEBから予約の入る整備工場が存在しています。
WEB予約サービスは月額1万円程度~たくさんのサービスが存在しています。
是非、貴社の状況や予算に合わせて探してみてください。
続いて②
自社アプリ、LINEなどコミュニケーションツールを活用した顧客接点づくりについてです。これまでのハガキや、電話といった連絡手段ではなく広く普及しているスマートフォンならではのコミュニケーション手段を構築することをオススメしています。
人口6万人の町の整備工場で、LINE公式アカウントを作成しお客様に登録していただいたところ、お客様から気軽に問い合わせ入るようになり、整備入庫、また鈑金・乗り換えの依頼などこちらから活動しなくても話を頂ける件数が増加したという話もあります。
活用するツールですが、アプリについては基幹システムと連動したアプリを提供しているものが手間も増えずおススメです。また、LINE公式アカウントは無料で作成することができます。メッセージのやり取りをするだけなら、登録しておくだけなので難しくなく、スマートフォンにLINE公式アカウント用アプリをダウンロードしておけば通常のLINE感覚でお客様とのメッセージのやり取りが可能です。

 

新規集客もデジタル化

ここまでまずは既存顧客向けの集客をデジタル化しましょうという話をさせていただきました。おそらく上記の取り組みを行うだけでも、変化を感じていただけるかと思います。
続いては新規集客のデジタル化についてお話させていただきます。
新規集客をデジタル化するためにまず行うべきは以下の3点になります。
① 整備工場専門のHPを開設し、広告をかける
② ポータルサイトへの登録
③ Googleマイビジネス対策
まずは① 整備工場専門のHPを開設し、広告をかけるについてお話しします。
自社のHPは持っているよ、と言われることが多いのですが、ここでお伝えしたいのは専門のHPを持つということです。専門のHPとは車検だったら車検に特化したHP、鈑金なら鈑金に特化したHPのことを指します。
例えば、車検専用HPであれば、自社の車検の強み、料金表、作業時間、お客様の声などのコンテンツページがあるHPのことです。

WEB上のお客様の動きは非常に早く、数秒で自分の欲しい情報がないと判断されると即HPから出て行ってしまいます。そのため、お客様のニーズに合ったサイトを構築することが必要なのです。
よくあるHPで自社の商品を全て羅列したHP(車検・鈑金・保険・中古車販売・会社概要など)では、お客様のニーズを満たせないことが多いということです。
また、専門のHPを作成したら、広告をかけるなどHPに入る人の数を増加させましょう。
予算は毎月15万円~程度の広告費で良いでしょう。
この広告については自社でやろうとせず、外部の運用会社様に依頼することをオススメします。

続いて② ポータルサイトへの登録についてお話いたします。
ポータルサイトは楽天Car車検に代表される送客サイトのことを指します。
整備工場向けのポータルサイトは影響力を強めており、車検関連のキーワードで検索すると必ず上位に表示されます。このように登録するだけで自社をアピールできるチャンスのあるポータルサイトは活用が必須になってきています。ポータルサイトに登録しているけど、成果が上がっていない企業様もいらっしゃるでしょうが、成果を上げる方法については別の機会にお話しさせていただきます。

続いて③ Googleマイビジネス対策についてです。
聞きなれない言葉の連続ですが、本コラムはこの項目で終了です。今しばらくお付き合いください。このGoogleマイビジネスとはなにか。是非、お手元もスマートフォンでGoogle検索をしていただきたいのですが、例えば『車検 千葉』と検索するとマップとともに3社ほど店舗紹介が出てこないでしょうか?この部分の店舗紹介がGoogleマイビジネスにあたります。今検索していただいたように、現在Google検索では上位にマップとともに店舗を表示する仕組みになっています。Googleマイビジネスに登録し対策を行うことで上位に表示されることができ、お客様の集客につながっていきます。
ちなみにGoogleマイビジネスの登録は無料で、自社の商品や最新情報などをアピールできる非常に便利な媒体ですので是非ご登録ください。

いかがでしたでしょうか?なるべくどの工場でも実施できる取り組みからお伝えしました。
不明点やもっと詳しく知りたいという整備工場様は是非一度ご連絡くださいませ。

 

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このコラムを書いたコンサルタント

浜中 健太郎 (はまなか けんたろう)

船井総研に入社後、建設業・管工業・設備工事業向けのコンサルティングに従事。 その後モビリティ支援部にて整備部門向けの業積アップコンサルティングを行っている。 また弊社で開催している車検アカデミーでは講師・ファシリテーターを務めている。

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