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鈑金部門の数字のとらえ方

船井総合研究所 オートビジネス支援部の小梢 健二です。

前回は、整備部門の数字のとらえ方について書きました。鈑金も教えて欲しいと経営者の方にお声をいただいたこともあり今回は鈑金部門の数字の捉え方についてです。

会社の状況によって数字のとらえ方(指標)は変わっていくと思いますが、大まかなにおさえておきたい数字です。

まずは、「1人当たりの生産性」です。

こちらは、前回の整備と同様です。

生産性とは粗利額です。エンジニア1人あたりに月間どのくらい粗利を稼いだのか?というエンジニア1人あたりの生産性。また、フロント等の直接整備作業しない部門として配属されている方を加え、部門1人あたりの生産性。こちらの2種類を算出されると良いと思います。つまり、月間の部門粗利÷エンジニア人数=エンジニア1人あたりの月間生産性、月間の部門粗利÷部門の人数=部門1人あたりの月間生産性となります。パートアルバイトに関しては0.5人換算しておきましょう。この数字をおさえておくと、自社の収益性を把握することができます。

次に、「受注率」です。

鈑金希望のお客様に対して、どのくらい割合で受注できたかです。

受注率を出していない企業を多く見受けられます。そして、受注率が60%など非常にもったいない場合もがございます。優秀店は、新規を含めて90%超の受注率になります。やり方次第で受注率は90%になります。受注率をカウントしていない企業は集計することから始めてください。お金をかけずに改善できるのが受注率です。

そして、「粗利率」です。

社内生産が大半の企業で粗利率55%以下でしたら違和感があります。部品ロスの発生、生産効率が悪い、エンジニアの技量不足、レバレートが低い、見積もりの出し方が良くない、値引きをしている等が考えられます。

最後に「入庫要因」です。

鈑金のリピート客が今月何件入庫したのか?新規から何件入庫したのか?等、自社の鈑金の入庫要因(源泉)を集計した方が良いです。そして昨年対比で比較できるようにすると、どの媒体等から集客が伸びているのかがわかり、今後の方向性がみえてきます。

 

以上、特におさえていただきたい数字(指標)をお伝えしました。数字をおさえることで自社の成長度や自社の現状の能力を把握し、今後の戦略を練ることができます。

 

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