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今期の振り返りと来期に向けた戦略

いつもお世話になっております。
船井総研モビリティ支援部 服部憲です。

 

今回は、『今期の振り返りと来期に向けた戦略』についてお伝えします。

 

2019年は天災・人災が多くありました。
集中豪雨、台風被害、首里城火災などの自然災害だけでなく、
スズキの完成検査不正問題、日産のゴーン元会長不正支出問題など、
業界にも大きな影響を及ぼす問題も出てきました。

 

そして、2019年10月に消費増税が実行され、
自動車業界に限らず、世の中で景気減退が加速しています。

 

増税後は、会員企業様においても、多くの企業様で販売台数が前年比から落としています。
ネガティブな印象が続く中で本格的な令和時代(令和2年)に突入します。

 

しかし、2020年はさらに変化の大きな年です。
2020年は次世代ネットワークの5Gがスタートしますし、
これまでにないサービスやデジタル化の流れが押し寄せてきます。

 

そして自動車業界においては、CASEの流れがより強くなります。
コネクティッドカーのモデルカーとなるホンダのFIT、トヨタのYARISがリリースされますし、
多くのメーカーで主要な車種のモデルチェンジが相次ぎます。

 

予定されているだけで他にも、
普通車では、ハリアー、ランドクルーザー、RAV4(PHV)、VEZEL、フリード、ノート、エクストレイル、レヴォーグ、レガシィ 等。
軽自動車では、ハスラー、デイズルークス、アルト 等が挙げられています。

 

2019年11月に1,000ccコンパクトSUV(ロッキー・ライズ)のリリース後の出足好調で、
よりSUV市場が活発になるとともに、200万円以下のコンパクトカーの市場がさらに
活発になっていく可能性が高くなっていきます。

 

そういった、市場環境の変化の中で来期のテーマとして頂きたい『3つのチャレンジ』をお伝えします。

 

(1)デジタル活用一番化チャレンジ
…業界内(地域内・県内)で最もデジタルツールを活用しデジタル化が進んだ企業を目指す
(2)モビリティ事業拡大チャレンジ
…単なる車販、車検、鈑金、保険だけでなく、お客様の自動車利用に関わるあらゆるニーズに対応できる企業を目指す
(3)ブランドイメージアップへのチャレンジ
…単なる「安売り販売店」から、付加価値の高い「お得&高サービス」企業となりブランドイメージを確立できる企業を目指す

 

もちろん売上や台数アップは目指してあらゆる施策を投じていきたいと思いますが、
10年先も企業が第一に選ばれる企業を目指す上で、単なるシェアアップだけでは厳しいです。
企業価値を売上以外の分野でも目指せる体制にし、そこに向けた投資を増やすための初年度に2020年を置いて頂ければ幸いです。

 

詳しくは、2019年度総会(12月4日/12月9日/12月10日)で行われる講座を
お聞きいただければと思います。

 

2020年が各企業においてイノベーションが生まれる1年にして頂ければと思います。

 

2019年度の私のブログは最後となりますので、年度のご挨拶に代えさせていただきます。
2019年もあとわずかとなりましたが、1年間大変お世話になりました。
2020年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

モビリティ支援部 服部憲

 

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このコラムを書いたコンサルタント

服部 憲 (はっとり けん)

船井総合研究所入社後、モビリティ支援部において、自動車メーカー・自動車正規ディーラーをはじめ、 中古車販売業、自動車整備業の業績アップのお手伝いをしている。既存事業の業績向上を始め、事業戦略・新規ビジネスの支援、評価制度・組織活性化の支援まで実施している。衰退業界において「即時業績アップ」を信条に、販売・整備・鈑金・組織活性化・財務・M&A等幅広い分野での具体的な提案に各経営者から好評を得ている。

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