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ヒトを辞めさせないために、早期育成のために、会社好きを育成しよう!

ここ2~3年、我々のところに来る中で、最も多いのが、
整備工場や鈑金塗装業の経営者が、新たに自動車販売を始めたいというものです。

そしてその中で一番頭を悩ましているのが、人の問題です。
「銀行に言って、お金は用意した、売場も拡張できた。あとはヒトなんです。」

別に、お金の準備が楽だったわけでも、
地面の交渉がすんなり行ったわけでもないのでしょうが、
ヒトの問題は仮にスタートがうまくいったように見えても、
後ひく形になるケースが多いのです。

今日も、そのご相談でした。
「どうやって育てたらいいのでしょう?」

今日、お答えしたのは、全部で3つです。

(1)会社の紹介を座学で行う

仮に、同業出身の中途社員であっても、まず業界について、
そして取り扱いする商品についての説明はたっぷり行います。

物事を好きになるかどうかの一番は、よく知っているかどうかにあるようです。

そういう意味では、次に知ってもらうのは、自社のビジネスモデルと強みです。

なぜ、○○の車種を扱っているのか、どういう考えで値付けをしているのか、
車検FCに加盟したのはなぜか。自社の鈑金は、なぜお客様の支持を得ているのか。

まず、じっくり自社について説明をしてみましょう。

結局は、我々にとってもその説明が自社のあり方について、整理できることになるはずです。

(2)期待していることは率直に伝える

次に重要なのは、本人に、何を期待しているのか、伝えることです。

これは、行動レベルでシンプルな方が良いようです。

「もちろん車が売れることは重要だが、その前に、うちを好きになるお客様が増えることが重要だ。

だから、少なくともうちでクルマを買うことのメリットだけは伝えて欲しい。

つまり、フラッといらっしゃったお客様でも、一旦室内にご案内して、
お茶を飲んでもらって、話を聞いてもらうことが、あなたに求めることです。」

聖人君子ではないので、売れなくて良いとは言えませんが、
販売自体を求めると、家庭がおろそかになったり、評価が極端になりがちです。

その前の入店と自社の強み説明までは誰でもできることで、かつ成果に直結しやすいものです。

このような、ハードルの低い、かつ成果に結びつきやすい、
行動レベルの期待点をきちんと伝えることで、工夫や努力の方向性がよくなります。

(3)他社に修行に行く

これは、このブログでも何度か取り上げられたことがあるかもしれませんが、最短育成法の一つです。

社内に教える人がいるのならまだしも、教える人がいない、あるいは教える人がいても、
そのやり方が現状にそぐわないなどというのは、普通にあることです。

そういう時は、育てられる会社を探して、お願いして、費用を払ってでも、
預かってもらって、教えてもらえる環境を作る方が圧倒的に効率的です。

この時、意識してもいただきたいのが、必ず、自社に活用できることをたくさん持ち帰ることです。

そして、自社に帰ってきてからは、自社の方が優れている点も1つか2つ挙げてもらいましょう。

これが、最終的には力になります。

また、次回にでも、会社を好きになってもらう育成についてお伝えしたいと思います。

上席コンサルタント 小平勝也

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